センター概要
NanoFrontier株式会社
代表者氏名・所属部局(機関)名・職名
代表取締役 井上誠也
研究の概要
NanoFrontier株式会社は、東北大学多元物質科学研究所において三十年以上にわたり蓄積された「再沈殿法」を基盤とし、有機ナノ粒子の創製と社会実装を推進しています。本研究では、①汚染物質をリアルタイムで検出可能な有機ナノ色素、②GPUデータセンター向け高熱伝導ナノ冷却液、③次世代有機レドックスフロー電解液といった多様な機能性材料の開発に取り組みます。研究は三年間を一区切りとし、ベンチスケールでの調製条件最適化から、連続フロー装置による量産プロセス確立、さらにパイロットスケールでの信頼性評価へと段階的に進め、産学官連携による応用展開を図ります。
研究の目的
本研究の最終的な目的は、「再沈殿法による有機ナノ粒子の量産プロセスを確立し、社会実装可能な応用材料を連続的に創出すること」にあります。具体的には、ベンチスケールにおける粒径50 nm以下・分散安定性確保の条件を確立し、続いて自社開発の連続フロー装置(2 L/min規模)を用いたg–kgスケールでの量産条件を最適化します。その後、年産1 t相当のパイロット運転により長期耐久試験を実施し、確立したプロセスを通じて地域企業・自治体と共有しながら応用材料の展開へとつなげます。
期待される効果
本研究の成果により、環境負荷低減とエネルギー効率向上に直結する新規ナノ材料の実用化が加速します。具体的には、①水環境・下水処理企業に対する高感度汚染物質検出キットの提供、②GPUサーバ向けの高熱伝導冷却液によるデータセンターの消費電力削減、③エネルギー企業との協働による次世代レドックスフロー電池の実用化、という形で事業化が見込まれます。さらに、得られた成果を国内外の学会・展示会で発信することで、産学官連携の拡大、地域産業の活性化、若手研究者の育成といった波及効果も期待されます。
該当するSDGsへの取り組み
連絡先
E-mail address: corp*nanofrontier.jp
*を@に変換してください。
HP URL: https://nanofrontier.jp